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一緒に歩もうという繋がりの素晴らしさ

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一緒に歩もうという繋がりの素晴らしさ

昨日、11/23土曜日、最上町の町民フォーラムが開催され、地域づくりに対する発表の数々が行われました。我ら協力隊も、今回、岸隊員が代表で”人と人、想いを繋ぐ「Trova」”をテーマにした発表をしました。
そちらの報告については、後日、別の隊員からブログでも報告があると思いますので、町民フォーラム自体の話はそちらにゆだねたいと思います。

町民フォーラム_カット後0000000

今回、コーディネーターをつとめていただいた、板橋区ハッピーロード大山商店街の木川さんより、まちづくりに関する様々な発表の最後に、町民の方に向けて、こんなメッセージをいただきました。昨日、町民フォームにこれなかった町民の方々も多数いらっしゃると思うので、ご紹介させていただきます。

木川さん話の内容は以下のような話でした。

「実は町民の方になかなか直接お話しする機会がなかったので、最後、一分だけ時間を頂いて、お話したいことがあります。」

「私は板橋区の商店街で仕事に携わっているのですが、2年前の3.11の震災のときに金町浄水場でセシウムが検出されてしまい、東京都は幼い子どもに水道水を飲ませるなと発表したときがありました。」

当時、東京都江戸川区に住んでいて、東京でサラリーマン勤務していた私は、当時の様子を昨日のことのように覚えています。発表がなされてから、東京中の店でペットボトルの水が消えるまでは、ほんの一瞬に思える出来事でした。本当に町中の店から全て消えました。自動販売機で売られている小さなミネラルウォーター水に至るまで、赤ランプが点灯し全て売り切れ状態となりました。金町浄水場は利根川水系の江戸川から取水し、主に江戸川区など東部の区をメインに給水してましたが、東京都水道局では金町浄水場の水を他の浄水場の水と混ぜて東京23区全てに給水する方式をとっていたため、影響は東京都全体に及ぶものでした。 当然のように、私の周りでもペットボトルを探し求める人たちであふれました。東京駅の新幹線乗り場では西日本に向かう人であふれ、私も”いよいよ東京もダメか”と覚悟した記憶があります。特に困っていたのは、深刻な影響が懸念される赤ちゃんなど小さなお子さんを持つ親の方々でした。

「水道水の水も飲めない、ペットボトルの水も飲めないということで、我々困り果てまして、当時、とれたて村とつながりのあった色々な自治体に電話をして「水ないですか?」という聞いて回りました。」

「そのときに最上町が一番早く応えてくれて、次の日に2万本のペットボトルを板橋に向けて送ってくれたんです。我々はそのペットボトルを小さな赤ちゃんのいる家庭に順番に無償で配布するということをすることができました。」

「是非、その時のお礼を言いたかったのですが、なかなか町民の方に直接いえる機会がなく、本日まで伸び伸びになってしまいました。改めてあのときの御礼を申し上げたいです。」

今回の町民フォーラムのテーマは”つながり”。 最上町と板橋区大山商店街が普段から、お互い、困ったときは助け合うという関係を築いてきたからこそ、できた行動だったんだろうと、その事実を知らなかった私は深く感動いたしました。私も特に東京側の混乱を直に体験してきた人間なので、特にそう感じました。

こんなところが最上町の素晴らしさの一つなんでしょうね。